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    ノスタルジックが大好きな平成ブロガーの散文

多摩川を散歩しながら、ノスタルジックな気持ちで休職について楽観的に考えてみた。

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僕の故郷には川がない。

いや、正確に言えば何処かしらにはあったのだろうけど、少なくとも生活圏内には川がなかった。

だから、よくドラマとかアニメで見る河川敷を歩くシーンなんかに少し憧れがあったのだ。

 

東京に越してきたのだから、いつかは歩いてみようと思っていたのだけれど、気づいたらもう5年近く経ってしまっていた。

そんなずぼらな僕がどうして今更多摩川なんかを歩いたかと言うと、まあ暇だったからである。

世は師走で、同い年くらいの奴らは仕事納めに奔走しているんじゃないかと思う。

当然一応社会人である僕だってそうなっているべきだったのだけれど、暇なのである。

まあ、理由は休職中だからなのだけれど。

 

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どうやら、適応障害とかいうやーつになってしまったらしい。

ある日、会社に行けなくなってしまったのだ。

 

とは言っても、仕事から離れていれば罪悪感を感じるくらい元気なのだけれど。

真面目な人がなりやすいモノらしいけど、果たして自分がそれほど真面目なのだろうか、とも思う。こうして出来た暇で川なんか歩いちゃってるわけだし。

 

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あ、不幸にも「適応障害」というワードでこんな雑記を読んでる人がいれば、一つだけためになることを。

傷病手当金というものを申請すれば、ある程度の生活費にはなるよ。

どうにもお役所仕事で給付までかかるそうだけど、自分で書類を出しに行ったら2週間程で貰えるぜ。

休養が大事らしいから、こんな時くらい甘えてしまえば良いと思う。

 

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そんな訳で、ぽっかり空いた時間を手に入れてしまい、こうして長年の夢だった河川敷散歩を楽しんでみたりしているわけである。

 

しっかしまあ、自分を大切に、などど言われたのだけれど、それってどういうことでっしゃろ?

細かい職種は伏せるけれども、確かに人に合わせることが多い職業ではあった。

マネジメント業みたいなものである。

前回の記事で書いたけれど、僕は学生の頃バンドをやっていて、それこそ本気でプロなんて目指したりしていた。

結局それは明確な挫折もないままに、なんとなくで終わってしまい、就職して、それで今に至るわけである。

ソラニンなんて聞いたらなんだか泣けてくるような平成第一世代である。

 

就職する時、上司に「夢は忘れろ」なんてカッコつけた台詞を言われたりしたけれど、「うるせーはげ!」てな具合である。

そもそもバンド諦めてなけりゃ、就職なんかしてるかぼけ! ってな具合である。

 

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じゃあ、果たしてバンドを続けていたらこんな休職するようなことにならなかったのだろうか?

それが自分を大切にする、ということになっていたのだろうか?

多分、NOだろうなあと思う。

今より酷い状況になっていただろうことは目に見えている。

もしあの頃の自分がこんなブログを読んだら、鼻で笑っていただろうな、と思う。

「俺達は違うぜ」なんてカッコつけた台詞を言ったりして。

ライブハウスで酔いつぶれている、いい歳になってるおっさんを眺めて居た時のように。

 

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ただ、じゃあ今の状態がベストなのかと言ったら、それも多分違うんだろうなあ。

幸いにも軽度らしいから、一月か二月後には職場に復帰しているんだろうけど。

多分、今迄みたいにはいかないだろうな、と思う。

ブログの説明にも書いてあるけれど、基本僕はノスタルジーが大好きで、こうやって昔の夢だった川沿いなんて歩いたりして。

働いている間はほったらかしにしてしまっていたけれど、昔の自分を掘り起こしてしまったりして。

よ、久しぶり! みたいな感じで。

人は人に会うことで影響を受ける、みたいな事を本で読んだことがあるけれど、それはどうやら他人だけではなく、過去の自分も含まれているようだ。

 

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平成第一世代みたいな奴らはもうみんな大人になったのだろうか?

少なくとも僕の周りの同級生たちは、わりかし昔のまんまで、変わったことと言えば、徹夜で呑んだりしなくなったくらいだ。

あとは、ぼちぼち結婚している奴らだって居る。

でもさあ、と思う。

こうやって、十代の頃に憧れてた川沿いを夕暮れに散歩なんてしていると、なんだか放課後に居るような気分だよ。

そこら辺のコンビニで寒いのにガリガリ君なんてかってさ。

そんで「やっぱさみい!」なんて言って、今度はカッコつけてブラックの缶コーヒーなんて買ったりするの。

適応障害とか仰々しい名前じゃなくってさ、ただ単に部活サボってるような、そんな。

 

 

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そんな、心持で良いんじゃないかなと思ったり。

20代で同じようになんか診断書持って、罪悪感に駆られながら休職している人がいたら。

なんかそんな心持で行こうぜ。

そんな事を勝手に思ったり。

 

散文でした。