ばあさまから教わった雪道を歩く7つの知恵
誰だ、うちの窓に雪球投げたやつ(挨拶)
東京に大雪警報が出ていますね。
大学生の頃、上京してきて初めて頼りにされたのが雪道の歩き方でした(福島出身)
子供の頃から冬になると地吹雪のなか登校していたので、ばあさまに教わった雪の中の歩き方をまとめてみました。
通勤、通学の際にふと思い出して頂ければ幸いです。
それではどぞー。
その1 歩幅は狭く歩け
普段あんまり気にして歩いていないと、意外と「足のあそび」がない(余裕がない)幅で歩いていたりするんですね。
これが滑った時にわりと致命的です。
歩幅が狭いと意外と少し滑ってから踏ん張りが効いて、途中で止められたりします。
その2 かかとからゆっくり足をおろせ
足を地面と平行におろせ、ってよく見るんですが、これ大人はわりと出来るんですけど、あまり重心を意識できない子供だと難しかったりします。
その場合は並行を意識しつつ、かかとからゆっくり足を”のせる”ようにしてみてください。
婆様は「力まずに足跡をしっかりつけるようにしろ」なんて言ってました。
その3 常に「すべる」と思っておくこと
受験生には辛いワードですが、常に意識している事が結構大事だったりします。
言い方を変えると「歩くことに集中する」ってことですね。
僕もそうなんですが、普段歩くことに慣れすぎてるせいで結構「歩くことを意識する」ってしていないんですね。
イヤホンをつけて歩かない。
歩きスマホをしない。
極力フードなどを被って両手を空けておく。
などなど。
「歩くこと」に集中出来る環境作りが大事です。
ちょっと根性論染みて聞こえるかもしれませんが、すべる時は一瞬です。
事前に心構えをしてるだけで、滑った時の対処が大分変わります。
その4 滑った時は「釘になった」つもりで
ばあさまに言われた子供の頃は「なんのこっちゃ」だったのですが、これ実際に滑るとよくわかります。
要は、滑る時って大抵片足だけが滑ることが多いんですね。
その時、滑っていないもう片方の足を、地面に大して垂直に重心をかけるとそこで踏ん張れて転ばずにすむ、ということ。
とは言え、歴戦の猛者であるばあさまみたくすんなり出来るわけではないんですが、これを意識して転ぶ時もなるべくその場に座り込むように意識すると被害を最小限に抑えられます。
どういう事かというと、前だったり後ろだったりに倒れこんでしまうと、身体を支えようと出した手も滑って捻挫したりするんですね。
転ぶ時は「釘になった」つもりでその場でお尻から転んだほうが安全だったりします。
その5 2日目こそ気をつけろ
2日目は溶けた雪が凍り、更に滑りやすくなります。
特に一番危ないのが、昼間晴れていて夕方~夜にかけて冷える時間帯。
意外と雪かきした後のアスファルトの方が危なかったりします。
この場合、その日に降った新雪の上を歩いたほうが滑らなかったりします。
どうしても凍った道を歩かなければならない時は、その1 その2を特に意識して歩いてみてください。
その6 早起きをしろ
「雪かき手伝え!」的な意味もあるのですが、要は時間に余裕を持って家を出ろ、ということ。
例え雪国出身の人であろうと、いつも以上に移動に時間がかかります。
おまけに時間がなくて焦るとその3が蔑ろになって、更に滑って転ぶ危険性が増します。
当たり前と言えば、当たり前のことですが、慣れない天気で余裕が無くなった時ほど危険です。
少しでも自分の身を守るために、時間に余裕をもって行動するようにしましょう。
その7 おしゃれはするな
中学、高校生の頃。このことでよくばあさまとバトルしていたのですが、要はちゃんと雪道対策をしろ、ということ。
普段履いてるスニーカー、特にVANSやコンバースなんかだと雪国を想定していないので靴裏の溝が浅かったりします。
これが、体感的に倍以上滑りやすくなります。
それと意外と見落としがちなのが革靴やブーツも物によっては靴底に溝がなかったりします。
仕事柄どうしても革靴じゃなければ駄目、という方もいるかと思いますが、そうでない方は思い切って長靴とかスノーシューズとかを履いた方が安全性はかなり増します。
それに、帰り道もいつも以上に時間がかかります。
そのことも見越して、寒さ対策も含めて、見た目は気にせず、しっかり対策することが大事です。
馬鹿に出来ない、7つの知恵
以上、僕が子供の頃からばあさまに教わってきた雪道の歩き方でした。
わりと若いうち……特に十代の頃なんかテンションが上って雪を軽く見がちですが、転ぶだけでも大きな怪我につながったりします。
ちなみにうちのばあさまは、どんだけ雪が積もっていようと畑から白菜を掘り起こしてくる猛者なので 、結構ためになるのかな、と思ったり。
通勤、通学のお役にたてば幸いです。
散文でした。